伊賀上野(その1)

忍者の里に芭蕉の生家を訪ねる

【伊賀上野駅】→平井神社→旧 小田小学校→伊賀上野城→俳聖殿→愛間亭→崇廣堂→上野警察署庁舎(伊賀まちかど博物館)→(その2)

2014年09月08日 晴れ 24,192歩



伊賀上野駅

JR・伊賀鉄道 伊賀上野駅
伊賀上野駅はJRと伊賀鉄道が共同で使用している。 伊賀鉄道は平成19年(2007年)に近鉄より経営分離された会社で、駅の1番ホームを使用し、近鉄所有の線路を使い鉄道事業を運営している。
また、ここ伊賀上野駅はJR関西本線の電化されていない亀山駅〜加茂駅の間の駅となるため気動車が走っている。



駅前のトイレも忍者の里らしく唐破風造りとなっている


伊賀鉄道 伊賀線 「200系203F」電車
忍者の里らしく車体には忍者が描かれたデザインとなっている。



JR関西本線 亀山行 「キハ120形」気動車



木津川の支流「服部川」を渡る

川の名が「服部川」となっているが伊賀上野出身の忍者「服部半蔵」と関係あるのか?


橋の欄干には「松尾芭蕉」が描かれている



平井神社

かつて、上野城(伊賀上野城)のある城山の裾「小田村」に鎮座していたが、木津川の度重なる氾濫に悩まされ、明治の初めに村の住人と共に現在の高台に集団移転したとのこと。 〔滋賀県伊賀市小田町〕


拝殿



旧 小田小学校本館

玄関ポーチ・バルコニーと太鼓楼
明治14年(1881年)竣工、小学校の校舎としては三重県最古の建造物とのこと。切妻造りの玄関ポーチを有し、屋根の上には太鼓楼が設けられ、かつては時を知らせていたのであろうか。 〔滋賀県伊賀市小田町〕


 
経緯標石(右)
「北緯三十四度四十六分五秒」
「東経百三十六度八分三十九秒」



建物正面
玄関は独特の曲線をもった開口となっており、ポーチ・バルコニーの柱は中央部で膨らみを持つエンタシス形式となっている。



玄関上部の彫刻


太鼓楼


玄関の龍の彫刻


正面玄関の独特の曲線をもった開口部


玄関内から外を見る


建物設計図【現地説明板より】


建物南面(側面)


玄関バルコニー


ギヤマンの着色ガラスを用いた窓、ガラスの向こうはバルコニー


数枚のガラスは昔のガラスのため歪んで見える


教室


教室のオルガン


教室黒板


机と椅子


階段


ピアノ


資料展示室














理化の実験道具


蓄音機・カメラ・学生帽


ガリ版印刷のヤスリ板・鉄筆・原紙


花之木小学校 時鐘


「東部学校」看板



伊賀上野城
(白鳳城・上野城)

天正13年(1585年)に伊賀上野藩主である筒井定次により築城。上野盆地の中央部にある丘陵に築かれており、周りを木津川・服部川・久米川に囲まれた自然の要害となっている。
高さ30mに及ぶ石垣は「高石垣」と呼ばれ往時のものが残されており日本でも最大級の石垣となっている。 〔滋賀県伊賀市上野丸之内〕



大天守(右)と小天守(左)
現在の大天守(木造3階建)と小天守(木造2階建)は昭和10年(1935年)に建てられたもので、その優雅な姿から「白鳳城」とも呼ばれている



大天守











高さ30mの高石垣


高石垣の上から内堀を見下ろす



俳聖殿
(はいせいでん)


俳聖殿入口門
この地で生まれた松尾芭蕉の生誕300年を記念て昭和17年(1942年)に建設された。 〔滋賀県伊賀市上野丸之内〕



俳聖殿(重文)
下層は八角形、上層は円形で、屋根は桧皮葺となっており、上層の屋根は菅笠を下層の庇は蓑の形を取り入れ、芭蕉の旅装束を表現しているとのこと。



「俳聖殿」扁額


堂内 中央に芭蕉座像


芭蕉座像(等身大)



忍者博物館




芭蕉翁記念館




愛間亭(あいかんてい)

かつては、観光客に忍者などの変身衣装を貸し出していたが、現在はやっていないようで、“だんじり会館へお回りください”の張り紙がされている



旧 崇廣堂(すうこうどう)

御成門
伊賀上野城の天守閣南の外堀内にあり、文政4年(1821年)に伊勢津藩の藩主「藤堂高兌(とうどう たかさわ)」によって藩校「有造館」の支校として建設され、藩士の子弟の教育の場とした。
「崇廣堂」の名称は、中国の経書の中の「功
惟志 業惟勤」から取ったものとされる。 〔滋賀県伊賀市上野丸之内〕


表門(赤門)
通用門として使用されていた



表門裏側


藤堂高兌(とうどう たかさわ)肖像画


大玄関(玄関棟・台所棟入口)


講堂


「崇廣堂」扁額
米沢藩の名君といわれた藩主「上杉鷹山」の筆によるものとのこと



講堂内


教師控室・事務職員室


渡り廊下の竹組天井


窓と開閉式日除け?


廊下天井の忍者


講堂庭園と勾玉池


玄関棟・台所棟裏側


台所の釜


井戸





土蔵(書庫)


便所


木製便器


木製便器


風呂場



旧 上野警察署庁舎
(伊賀まちかど博物館)


崇廣堂正面を南に行く通りの先に古い洋館が見える、エンジ色で枠どられた建物で玄関脇には「伊賀まちかど博物館」の標示がある。
伊賀まちかど博物館の一つで、かつては上野警察庁舎として建設された建物、明治21年(1881年)に北伊勢の地に建てられ、後に現在の地に移築され「三重合同新聞社」の社屋としても使用された。建物は釘を使用しないで建てられており有形登録文化財に指定されている。


 
正面玄関と「伊賀まちかど博物館」の看板


三重合同新聞社 時代の紋章





建物側面




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