王寺町 (その2)
斑鳩町
“ぽっくり寺”吉田寺
(その1)→融念寺→御幣岩→三室山→白山神社→吉田寺→龍田神社→斑鳩大塚古墳→素戔嗚神社→【JR法隆寺駅】
2013年10月10日 快晴 26,016歩
融念寺
山門(左) ・ 「融通念仏宗 融念寺」(右)
こじんまりとした寺院であるが、収蔵庫の恵宝殿には重文の聖観音菩薩と地蔵菩薩が祀られている。 この二体の仏像は、ここ三室山の南に鎮座していた神岳神社(かみおかじんじゃ)の神宮寺であった神南寺に祀られていたものとのこと。 神南寺は明治の神仏分離令によって廃寺となっている。 〔奈良県生駒郡斑鳩町神南〕
本堂
収蔵庫 恵宝殿
聖観音菩薩(平安時代中期)と地蔵菩薩(平安時代初期)が納められている。
恵宝殿 扁額
路傍に咲く花
道標
(斑鳩町神南 塩田橋西)
〔南面〕:右 ほう里うじ なら 道
寛政七乙卯年 正月
〔東面〕:左 だるま たゑま 道
當村 三室山・・・(力士名)
御幣岩
(ごへいいわ)
標高80m余りの三室山の東山麓を流れる竜田川の右岸に御幣※に似た形の岩がある。 しかし、今は護岸工事で人工的な石垣に取り込まれ無残な姿になっている。
※:竹や木の棒(幣串)に左右に幾重かに折り曲げた紙(紙垂)を垂らしたもので神道の祭祀などで使用される。
上から見る御幣岩
「御幣岩」の碑石
三室山
三室山登山口
石垣には歌碑が設置されている。
能因法師と在原業平の歌碑
千早ぶる 神代も聞かず 竜田川
からくれないゐに 水くヽるとは
在原業平
嵐吹く 三室の山の もみじ葉は
竜田の川の 錦なりけり
能因法師
三室山々頂の東屋
能因法師 供養塔
三室山々頂の東屋の傍に祀られている。 平安中期の僧侶で歌人、中古三十六歌仙の一人。 放浪の歌人として知られ、摂津の古曽部(高槻市)に住み「古曽部入道」と呼ばれ、奥州を始めとして諸国を旅したとされる。
神丘神社
(かみおかじんじゃ)
拝殿
かつては聖徳太子の勅願所として、また三室山自体が信仰の対象となっていた。 その後、社殿が建てられ神仏習合により神宮寺として神南寺が在ったと言われる。 現在、神南寺は廃寺となり、祀られていた聖観音菩薩と地蔵菩薩は、先に訪ねた融念寺
恵宝殿に安置されている。
神丘神社 扁額
本殿
三室山からの展望
竜田川に沿って北へ
奥に見える朱塗りの橋は白山神社参道に続く橋
白山神社
境内入口鳥居 〔奈良県生駒郡斑鳩町稲葉車瀬〕
社殿背後の森は竜田城跡
白山神社
白山神社 本殿
「村中安全」と刻まれた常夜燈
“ぽっくり寺”
吉田寺(きちでんじ)
山門
天智天皇の勅願・恵心僧都源信により、永遠元年(987年)に開山。 通称“ぽっくり寺”と呼ばれ、ぽっくり往生の寺として知られ、高齢者の参詣が多い。 〔奈良県生駒郡斑鳩町小吉田〕
境内 (本堂と多宝塔)
恵心僧都が母親の往生の際に、本尊の阿弥陀如来に祈願すると母親は安らかに大往生したと言われ、これにより往生の寺として信仰されるようになった。 境内には天智天皇の妹である「間人内親王」の御陵がある。
境内 (多宝塔と鐘楼)
本堂
多宝塔
寛正4年(1463年)の建立
多宝塔の庇には大きなハチの巣がぶら下がっている
鐘楼
境内に祀られた石仏
鎮守社
鳥居
境内西側に鎮座する鎮守社
本殿
境内に建つ石塔
間人内親王 御陵
(はしひとないしんのう)
境内の西側にある直径10m程の円墳で、天智天皇の妹である「間人内親王」の御陵とされ、「清水の古墳」とも呼ばれている。
龍田神社
境内入口鳥居
法隆寺の鎮守社として崇神天皇の御代に創建されたと言われる。 明治の神仏分離令により、法隆寺から独立したと言われる。 〔奈良県生駒郡斑鳩町小龍田〕
境内
聖徳太子が法隆寺の建立の地を探しこの地を訪れた時に、白髪の老人の姿をした竜田大明神に遭い、現在の法隆寺のある斑鳩の地を示されたと言われる。 その後、太子は法隆寺の鎮守社としてここに竜田大明神を祀ったとされる。
拝殿
手水鉢
手水鉢の鶏
絵馬
「金剛流発祥之地」碑
金剛流能楽の発祥の地
ソテツ(蘇鉄)の巨樹
竜田の古い町並
斑鳩町 マンホール
三重塔・竜田川・紅葉と、町の花 サザンカ・町の木 クロマツがデザインされている。
二宮金次郎像
斑鳩小学校正門前
斑鳩大塚古墳
55世紀前半に築造された直径35mの円墳。 地元の有力者の墓と言われている。
古墳正面
古墳脇の石仏群
素戔嗚神社
境内入口鳥居 〔奈良県生駒郡斑鳩町服部〕
拝殿
本殿
JR法隆寺駅