中ノ島(その2)

大阪の歴史的建造物を巡る

(その1)→オペラ・ドメーヌ高麗橋→浪花教会→適塾→伏見ビル→青山ビル→杏雨書屋→小川香料株式会社→生駒時計店→小西家住宅→旧 三井住友銀行→野村ビルディング→新井ビル→大阪証券取引所→旧 大阪農工銀行→中央公会堂→【阪急 梅田駅】


2013年09月28日 晴れ 21,008歩



オペラ・ドメーヌ高麗橋

明治45年(1912年)に「旧 大阪教育生命保険ビル」として建設、フランス料理店(シェ・ワダ)を経て、平成20年(2008年)より結婚式場として使用されている。 設計は「大阪市中央公会堂」と同じく辰野金吾による。 〔大阪市中央区高麗橋〕





OPERA DOMAINE
KOURAIBASHI












レンガはドイツ積み(小口積み)で積まれている







 



浪花教会

昭和5年(1930年)に近江兄弟社を創立した「ウイリアム・メレル・ヴォーリズ」の設計で、竹中工務店により建設された。 〔大阪市中央区高麗橋〕





建物正面のステンドグラス窓

 
建物側面(右)








定礎「昭和五年五月 紀元千九百三十年」


浪花教会 玄関





適塾(適々斎塾)

天保9年(1838年)に緒方洪庵が開いた蘭学の私塾で、正式名称は洪庵の号である“適々斎”に因み「適々斎塾(てきてきさいじゅく)」と言われた。 塾生として大村益次郎・福沢諭吉などおり、幕末から明治維新にかけて多くの逸材を輩出した。 〔大阪市中央区北浜〕


緒方洪庵像



伏見ビル

大正12年(1923年)に竣工し、当初は「澤野ビルディング」と呼ばれホテルとして使用されていたが、昭和になってテナントビルに変わったとのこと。 左隣はツタのビル「青山ビル」。 〔大阪市中央区伏見町〕

 
伏見ビル玄関


玄関扉


玄関のモザイクタイル














青山ビル
(ツタのビル)


大正10年(1921年)に竣工、壁面には一面にツタで覆われており“ツタのビル”と呼ばれている。 このツタは甲子園から株分けされたものとのこと。 当初は個人の住宅として建てられたが、現在はテナントビルとなっている、設計・施工は共に大林組。 〔大阪市中央区伏見町〕


ツタに覆われた壁面














登録有形文化財の標識



杏雨書屋
(きょううしょおく)


武田薬品工業株式会社からの寄付を基金に昭和38年(1963年)に開設され、東洋医学・本草医書や資料などが所蔵・展示されている。 かつては、十三の武田薬品の工場内に在った。 因みに「杏雨」とは「杏林(医学)を潤す雨」とのこと。 〔大阪市中央区道修町〕








武田科学振興財団 杏雨書屋





定礎





小川香料株式会社

小川香料株式会社(本社 東京)の大阪支店ビルで、明治26年(1893年)に大阪で香料原料商「小川商店」として創業。 建物はアールデコ様式を取り入れたデザインとなっており、昭和5年(1930年)の建設。 〔大阪市中央区平野町〕











登録有形文化財の標識











生駒時計店

昭和5年(1930年)建設、設計:宋兵衛、施工:大林組。 デザインはアールデコ様式で、時計店のビルらしく屋上には時計塔が設置されており、その下の出窓と二階の丸窓を時計の振り子に見立てたデザインとなっている。 〔大阪市中央区平野町〕


時計塔


時計塔の下にある、時計の振り子に見立てた出窓と丸窓





出窓











丸窓




















登録有形文化財の標識








小西家住宅(重文)

接着剤の製造・販売を行っている「コニシ株式会社」の隣にあり、明治36年(1903年)に「小西屋→小西儀助商店」時代の本店。 〔大阪市中央区道修町〕

















旧 三井住友銀行 大阪支店
(現 三井住友銀行 大阪中央支店)

昭和11年(1936年)竣工の大理石を用いたギリシャ神殿様式のデザインとなっている。 〔大阪市中央区高麗橋〕













 
重厚なブロンズ製扉(左)








高麗橋 野村ビルディング

野村財閥の野村合名会社が建てた最初の貸ビルで、昭和2年(1927年)竣工、設計:安井武雄、施工:大林組。 各階の庇には瓦が用いられた特徴あるデザインとなっており、また6・7階は戦後に増築されたものとのこと。 〔大阪市中央区高麗橋〕


正面玄関

 
三日月の付いた玄関脇の柱と社名標示板











見上げると特徴ある各階の庇の瓦がよく見える



新井ビル
(旧 報徳銀行大阪支店)


大正11年の竣工、5年後に報徳銀行の倒産により新井証券となる。現在は1・2階にスイーツ店が入っている。 〔大阪市中央区今橋〕








元銀行の建物のためか重厚な鉄製の扉となっている。 脇には登録有形文化財の標識が取り付けられている。





登録有形文化財の標識





スイーツ店





大阪証券取引所
(現 大阪取引所)


江戸時代初期の大坂に設けられた米穀取引所(堂島米会所)が始めとされる。 その後、米の現物取引から帳簿上の取引に変わり、明治11年(1878年)に大阪株式取引所が創設された。 昭和10年(1935年)に現在の建物が建設され。 入口正面には五代友厚像が建つ。 〔大阪市中央区北浜〕








大阪証券取引所の看板


五代友厚像
大阪株式取引所・大阪商法会議所(現 大阪商工会議所)等を設立し大阪の経済発展に貢献した。



所内のステンドグラス窓











旧 大阪農工銀行
(グランサンクタス淀屋橋)


大阪農工銀行の店舗として大正7年(1918年)に竣工、設計は辰野金吾。 現在は外装はそのままで高層マンションが建っている。 〔大阪市中央区今橋〕




















上部は高層マンションとなっている



栴檀木橋と中央公会堂

中央公会堂に戻ってきました





公会堂の欄干親柱
この上には外灯が設置されていた。



厚み53cmのイギリス積みの煉瓦壁




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