関宿(その2)

古い町並

(その1)→福蔵寺→地蔵院→新所の町並→晢正寺→観音院→西追分→【JR関駅】

2013年09月06日 晴れ 20,155歩



関町道路原票




関郵便局

先に訪ねた百五銀行と同様に関宿の町並に合わせた建造物になっている。 入口に置かれたポストも日本最古のものに合わせたデザインとなっている。


日本最古のポスト(復元)



高札場(こうさつば)

郵便局前の高札場
郵便局は関宿の丁度中間にあり、かつては亀山藩の番所が置かれた所で、幕府の法度や掟の書かれた高札場であった。



高札



大浦町 山車庫




山車庫内の曳山


関の曳山は江戸時代 元禄年間より行われた祭で狭い関の街道筋の軒先をかすめるように巡行するため「これ以上は無理」ということを喩えて「関の山」と言う。



福蔵寺
(織田信孝の墓・関の小万の墓)


天正十一年(1538年)に織田信長の三男 織田信孝の菩提寺として創建された。 また、境内には「関の小万の墓」がある。


本堂(右)と観音堂(左)


本堂


薬師堂


観音堂


観音堂正面


織田信孝の墓
信長の死後、羽柴秀吉との後継争いに敗れた信孝は自害させられ、その首がこの地に運ばれ弔われた。 墓石は信孝公の400年忌に新しく建てられたもの。



関の小万の墓
関の小万は女ながらに父親の適を討った“仇討烈所女”として知られる。




喫茶店




屋根の両側には財富の神 大黒様



美容室







古物商







薬局




「株式会社塩野義商店特約 ナガオ薬局 電話四拾五番」



パン屋
 



時計店




“奥見履物店”に“渡辺時計店”が上書きされた看板



東亜足袋店
 
履物以外にも衣類や傘等が売られているようである。


「東亜 栄 足袋 電話十一番」



菓子・甘味処
 
しら玉が名物のようである





化粧品店







片岡かじや
 
明治末期より森林伐採用の打刃物や鍬や鋤等を作っていたと言われる。



“中町の町並”から見る地蔵院




地蔵院

正式名称は「九関山 宝蔵寺」と称し、天平13年(761年)に行基菩薩によって創建されたと言われる。


本堂(地蔵堂 重文)


本堂外陣(右奥は賓頭盧尊者)


極彩色の透かし彫りの本堂欄間(1)


極彩色の透かし彫りの本堂欄間(2)


本堂(地蔵堂)扁額


本堂軒下の彫刻


賓頭盧尊者


愛染堂(重文)


鐘楼(重文)


梵鐘



洋館屋

漆喰のアーチ窓をもつ特異なデザインであるため洋館屋と呼ばれている。


アーチ窓



旅籠 会津屋

元は旅籠の「山田屋」と言い、先に訪ねた福蔵寺に墓のある“仇討烈女”小万が養女として入っていたところである。





新所の町並

地蔵院付近から西側“新所の町並”を見る



松葉屋

かつては「大縄屋」と称し、関宿の特産品であった“火縄”を作っていた。 火縄は道中の旅人が煙草の火付けにも使っていたため大いに繁盛したと伝えられている。 さすがは玄関先には消火器具が設置されている。


消火器具 収納箱



獅子頭が掛かる町家

軒下には厄除けのためか、漆喰彫刻の獅子頭が掛けられている。 また、この辺りで見かけるが、軒下には幕板が取り付けられているが、これは風雨から店先を護るもので「霧除」とも呼ばれている。。


漆喰彫刻の獅子頭


軒下に取り付けられた幕板



醤油蔵(田中屋)

大正初期の建築で、代々醤油の醸造業を営んできた。 表は総格子造りとなっている。


玄関灯


ツバメの巣の前に取り付けられている、ツバメの雛を外敵から護るためのものか?



晢正寺

山門


本堂



関市のマンホール




米穀店







新所の町並




鶴亀の漆喰彫刻の町家

1階の屋根の上には、家運長久・子孫繁栄を願い漆喰細工の鶴亀が取り付けられている


2階の虫籠窓


漆喰細工の鶴亀



観音院と関宿の町並




観音院

観音院 本堂



郵便局

郵便切手やハガキなどが販売されている。 屋根には先ほどの町家と同様に漆喰細工の鶴亀が取付けられている


漆喰細工の鶴亀



南禅寺(豆腐料理店)

玄関の上には何故かワラジが釘で取り付けられている。


釘で取り付けられたワラジ



西の追分 休憩所




室内の木組み


長持
衣服や蒲団、調度品を収納する木箱で両端に金具があり、棹を遠し前後2人で担ぎ運搬することも出来る。 かつては花嫁が輿入れする時に用いた。



井戸


綺麗な湧水が湧いている



西の追分

ここは関宿の西の端で、加太越えをし伊賀を経て奈良に到る「大和街道」の分岐点となっている。 京都へは、ここから海抜300m余りの鈴鹿峠を越えて十九里半(78km)である。


歌川広重 東海道五十三次
48番 関宿 「本陣早立」




JR関西本線 関駅にて

気動車「キハ120」



JR草津線 柘植(つげ)駅にて

草津線 113系 緑色

柘植駅 ランプ小屋

客車・駅や保線用の照明用ランプの油等を収納していた〔明治23年(1890年)竣工〕




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