京都(東山)

半夏生の寺
紫陽花・桔梗の寺


【阪急 河原町駅】→両足院→清閑寺→清水寺→智積院→【阪急 河原町駅】

2013年07月02日 曇り



建仁寺北門

河原町駅から東に南北に通る花見小路を下がり建仁寺北門をくぐる。 先ずは建仁寺の塔頭 両足院を訪ねる。



半夏生の咲く
両足院

山門
建仁寺の塔頭の一院で、建仁寺境内の東側に位置している。 本尊は阿弥陀如来立像。 書院前の庭園では夏のこの時期には半夏生(はんげしょう)が咲くことで知られる。



前庭


敷石の境内参道


書院前庭園入口と「亀の池」


書院前庭園入口の「亀の池」
よく見れば亀のように見える



半夏生の咲く書院前庭園
「鶴の池」南側
半夏生は七十に候の一つで夏至から数えて11日目を「半夏生」というが、このころに咲くので半夏生と呼ばれている。 お寺の方の話では偶然にも今日が「半夏生」の日で花も最盛期を向かえているとのことである。



「鶴の池」北側


本堂より見る庭と書院(左)
右奥は「水月亭」



書院から見る「鶴の池」


半夏生の穂状の花と一部白くなった葉
ドクダミ科の植物で、花の下の葉が表面のみが部分的に白く変化するため「片白草」・「半化粧」などとも呼ばれている。


水月亭小田有楽斎好みの「如庵」を模したものと言われている





最盛期を向える


坪庭


手水鉢?



両足院 毘沙門天堂

四天王の一尊で、単独で祀られる時には「毘沙門天」と呼ばれるが、四天王または十二天の一尊として祀られる時には「多聞天」と言われる。


狛虎
虎が毘沙門天の使いとされているため、お堂の前には「狛虎」が置かれている。 その他、ムカデも毘沙門天の使いとされている。



虎の絵馬



楽神廟
(らくじんびょう)


両足院の南側に鎮座、建仁寺を創建した栄西禅師の母の所縁の神社で「楽大明神」が祀られている、楽大明神の本地仏は知恵と慈悲の仏 虚空蔵菩薩であることから近年は受験生の参拝が増えてきているとの事である。








平家ゆかりの子授けの神
三嶋神社

後白河上皇の妃 建春門院(平滋子)が皇子が生まれないのを嘆き摂津(現在の高槻市)の三嶋神社に祈願したところ後の高倉天皇がうまれたとされる。 このため後白河上皇は大いに三嶋神社を崇敬し、この地に三嶋神社を勧請したとされる。 今も子授けの神として信仰を集めている。
:平清盛の妻 時子の妹で清盛の義理の妹にあたる。





揺向石(ようこうせき)
平家所縁の神社でありながら、社殿の傍らには牛若丸(源義経)に因んだ石がある。 牛若丸が祈願したところ翁が現れ奥州に向かうように神託があり、翁は消えさり大きな石が残されたと言われる、今もその石は「揺向石」として撫でると丈夫な男の子が授かると伝えられている。



絵馬
境内には鰻の描かれた絵馬が奉納されているが、祭神の大山祇大神(おおやまづみのおおかみ)の使いが鰻であることによるとのこと、このため「うなぎ神社」として鰻などの淡水魚の業者からの信仰も深い。




小松谷 正林寺山門
(小松谷御坊旧跡)

 
山門と「小松谷御坊菖跡」の碑(左)
元は平重盛の別邸が在った所で、後に九条兼実の別荘となった所である。




六条天皇清閑寺陵
高倉天皇後清閑寺陵


六条天皇はわずか1歳で即位し平清盛の圧力で5歳で廃位、代わって8歳で高倉天皇が即位したと言われる。 六条天皇は13歳で、高倉天皇は21歳で共に若くして崩御し、平清盛と後白河上皇との確執との間で苦悩のの生涯を送ったと言われる。


御陵は清閑寺境内の旧地にある。 参道石段や遥拝所は一つのようであるが高倉天皇陵の方丘墳の奥に六条天皇の円丘墳があるとのこと。



「歌の中山 清閑寺」の碑




清閑寺

参道石段と山門
六条・高倉天皇陵のすぐ南側にあり、山号の「歌の中山」は清閑寺から清水寺に到る路が桜や紅葉などの四季折々の美しさから多くの歌に詠まれたことからきている。 延暦21年(802年)に比叡山の紹継法師によって創建、後に一条天皇の勅願寺となった。



本堂
ここ清閑寺には高倉天皇とその寵愛を受けた小督局(こごうのつぼね)との秘話が残されている。 平清盛の怒りに触れた小督局は頭をまるめられ、清閑寺に出家させられここでその生涯を終えたとのこと。すぐ前に在る高倉天皇陵の傍らには小督局の墓がある。



鐘楼と「大西郷月照王政復古謀議址」碑




 



要石(かなめいし)
扇形に見える京都市街地の眺め、東本願寺では現在 御影堂と阿弥陀堂の改修工事が行われている。



要石


小督局肖像【現地説明板より】


小督局 供養塔



清水寺

清水寺泰産寺 子安塔
清閑寺から清水寺へ到る「歌の中山」を500mも行くと鮮やかな朱塗りの清水寺泰産寺 子安塔(こやすとう)に行きつく。 塔は今年の4月に改修工事を終え、全体が鮮やかな朱塗りとなっている。 本来の色に戻したとのことであるが、何か違和感を覚える。



一層目の庇


一層目の正面


子安塔から望む清水寺の堂塔
左から 三重塔・経堂・開山堂・朝倉堂・本堂


三重塔越しに見る愛宕山(左)と竜ヶ岳(右)


開山堂


経堂


経堂正面


弁財天


弁財天扁額


三重塔


三重塔(一層目正面)


鐘楼


鐘楼


福禄寿石像


音羽の滝


不動明王


絵馬


子安塔
本堂から見る子安塔



西門


北総門


仁王門



智積院

冠木門


本堂への参道
参道脇にはキキョウの花が咲く












ゴールデンカサブランカ


本堂前の参道


本堂(金堂)


本堂


本堂庇の彫刻


本堂脇に咲くアジサイ


本堂裏に咲くアジサイ








本堂脇の宝篋印塔




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